「無人駅で君を待っている」(作:いぬじゅん)発売おめでとうです!と杉の塊ベンチ「たまるベンチ」について
8年前、私たちはtree×Artというコンセプトに共感し、天竜浜名湖線の各無人駅にプロジェクトリーダーの小見山氏と共に木でできた椅子を置きました。
そしてその一つは今回の舞台である寸座駅にも置かれました。
名前は「たまるベンチ」
晴れの日は人が溜まり、雨の日は水が溜まるベンチとして作られました。
設置時の様子
杉の桁材をつなぎ合わせ、水窪町出身のチェーンソーアート(カービング)をやられている中谷さんが形作り仕上げたものです。
制作時の様子
そして今になり、少し忘れていたころに天竜浜名湖線の営業の方から1本の電話が来ました。
「寸座駅とそこにあるたまるベンチを題材にした小説を出版したいという方がいらっしゃるんですが、たまるベンチ制作側として許可を頂けないでしょうか。」
私はとしてはいきなりの話で???マークです。
どんな作家だろうか?どんな内容だろうか?と尽きない疑問。
「無人駅やたまるベンチについて良いように書かれてますし、作者の方はこれから活性化sしていけばと考えて頂いてるとのことです。入稿が明日までとの話なので早めにお返事を下さい」
と返事を早めにと促され、活性化のことまで考えて頂いてるのであればお願いしよう。まずは動かなければ何も起きないと思い、「お願いします」と天竜浜名湖線の営業の方にOKをだしました。
この時は作者がいぬじゅんさんとは知らないままでした。
月日が経ち、天竜浜名湖線の営業の方から
「本が出来ました」
とお話を頂き、題名と作者を教えてもらい、ネットで調べてみると結構有名な方!
私はてっきり自己出版の方かと思ってました。すいません。
いぬじゅんさんに直接問い合わせさせて頂いたら、下記のようなお返事を頂きました。
浜松に越してきたのは、20年も前のことです。
いろんな場所を探検しているうちに、特に気に入ったのが寸座駅でした。
たまるベンチが設置されてからは、なぜか心が落ち着くパワースポットとなりました。
作家を兼務しだしてからは、アイデアにつまると寸座駅に行くことが増えました。
当時はたまるベンチに立てられている看板もしっかりと文字が読め、それをメモに書きとめたりもしました。
嬉しいかぎりです。
この物語には続きがあり、売上次第で続編が決まれば、私たちのことも出てくるとか出てこないとか?
そして、読んだら寸座駅まで足を運んで下さいね。
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